綜絖通し、間違ってました。
そしてお教室でセット。 こういう織り機の使い方は初体験。スェーデンの織機は単純に綜絖の枚数を増やすことは可能ですが、松葉綜絖という発想はない。日本人、恐るべし。ただし普通、右、左と足を踏みかえれば織れるわけですが、花織の部分は下左の写真のようにゴム紐で作った踏み木ならぬ踏みゴムを左足で踏んで松葉綜絖を開かせ、右足は踏み木を踏んで平織りの開閉を同時に行います。しかも私は松葉綜絖を6枚使っているので左足が行ったり来たり、足がつりそうです。
でもこれは、筬から抜いて松葉綜絖に通しなおして修正完了。もう一か所同様の間違いも修正。
ところが!
一か所、同じ番号の松葉綜絖に続けて入れてしまったので花織のひとつが2倍の幅に!がーん、これはまずい。一つの花織に経糸が4本入っている設計なので、ここには8本入っている。これは上のように簡単に直せない。そこで浮かんだのが悪魔の声、”どうせ自分で着るんだし、間違っていても誰も気づかない!!!!!”
その間約1分?随分長く感じましたが、ついに決心。やっぱり直そう。人はわからなくても、自分で間違いに気づきながら織り進むなんて・・・。
という訳で、サンプルに織った経糸もったいないので緯糸を抜き(というより経糸を抜いたのですが)結局、今回織った部分はすべてはずし、
今回の着尺教室は先月と同じ状態に戻って終了! トホホ。
再スタート、来月頑張ります。
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コメント
エ~!! 少し安心(ホッ!)。冷静沈着なる「花ちゃん」にもそんな面があるなんて(笑)。
間違いと知りつつ進むことは、やはり出来ません…同感です! 逡巡するお顔が、何だか脳裏に浮かび…不謹慎ながら思わずニヤニヤ(笑)お互いに頑張りましょう!
投稿: subaru mama | 2011年6月13日 (月) 19時50分
subaru mamaさん、私、全然冷静沈着ではありません。そう見えるだけ!演技派?しかし作品を前にすると演技は通用しないんですよね。なるべく楽をしたいのですが、その結果が想像できてしまうし・・・。共感していただいて嬉しいです。ところで先日の俳句、気に入りました。
投稿: 花ちゃん | 2011年6月14日 (火) 00時09分
綜絖通し、お疲れ様です。日本的工夫、というのでしょうか。先人の知恵、と思いました。間違いを直してよかったですね。きっと後々気になってしまうでしょうから。素敵なお着物姿を楽しみにしています。
投稿: くるみねこ | 2011年6月17日 (金) 12時24分
本当に先人の知恵、ですね。もともと、染めの着物はプロの手によるもの、織りの着物は農閑期に家族や自分のために織ったもの、とも言えるようです。より良いものを作ろうと、試行錯誤したんでしょうね。頭が下がります。
投稿: 花ちゃん | 2011年6月19日 (日) 00時53分